ご依頼をいただいておりました不動産の契約が無事完了致しました。
相談者のY様とは12月に相談をさせていただき、ご依頼を頂きましたが、約1ヶ月半程度の早期売却となりました。
2年前に奥様を病気で亡くされ60代のご主人が1人でお住まいになっておりましたが、
貯金も無く、少ない年金での暮らしは裕福ではありませんでした。
長男が道外に1人おり、なんとか借金を肩代わりしてもらって売却を阻止したかったようですが、
親の借金を背負わせてまで残す財産かと考えた末に、売却の決心がついたそうです。
旧住宅金融公庫の残債が500万円残っており、市税は30万円程度滞納。
督促状が届いており、状況によっては不動産に差し押さえが付く予定でした。
当社にて販売をさせていただき、なんとか差し押さえ前に売却をすることができ、市税の滞納分も半分支払える事になりました。
残り半分の未納分は12ヶ月の分割納付により市税担当者様とお話し合いが出来ましたので、
新生活をスタートするに辺り無理なく支払っていけるようになりました。
お電話で長男の方ともお話をさせていただきましたが、いずれ同居を考えていたようですので、この機会に処分が出来て
良かったと安心しておりました。
Y様もその言葉を聞いて涙を流されておりました。本人にとって家は大事な場所であり、子供にとっては実家となります。
守らなければならないという信念が重くのしかかり、結果として本人の生活を苦しめておりました。
私はY様と出会い、高齢の親と子供は不動産の処分や住宅ローンの残債など、
早い段階での話し合いは大事な事なんだと、改めて考えさせられました。
固定資産税や住民税、軽自動車税については不動産を売却しても支払っていかなければなりません。
Y様は同居までの間、一旦住み替え先の賃貸を探していただきますが、売却を終えて心身ともに早く安堵していただきたいものです。