札幌市北区にて、任意売却物件のお引き渡しが完了致しました。
相談者のS 様は70代、ご夫婦でマンションにお住まいになられておりましたが
毎月の年金では生活費が不足し、ご相談を頂いた時には既に住宅ローンが6ケ月滞納をしておりました。
委託先の債権者様より任意売却の意思があればお受けしますと、任意売却の申出書が郵送で送られてきております。
売却の意思が無い場合、競売に移行します。
S 様には東京に子供が1人いらっしゃいますが、今回のローン滞納の件で相談をしたところ
さすがに6ケ月分の金銭の援助は難しいと断られたようです。
6ケ月分の滞納を解消しても、残ったローンを返していくあてがありません。
今後、賃貸へ住み替えた場合は家賃の援助はできるとの事で、売却の意思が固まったようです。
住宅金融支援機構の住宅ローンはまだ1,200万円程度残ってますが、売値は800万円程度。
築25年のマンションですので、購入者はリフォームに相当の費用が掛かります。
S様は転勤族だったため、札幌を終の棲家と決め50代で住宅ローンを組みました。
しかし、退職後の再雇用なども持病により勤務時間も短く、通院もあり、貯金はみるみる減っていったそうです。
「出来ることなら自分たちが死ぬまで住みたかった。妻に申し訳ない。」
無事に買主様が現れた時は、少しだけ安心した様子ですが、悲しい気持ちの方が多いかなとおっしゃっておりました。
今回の販売はコロナ渦であり、買主様を探すうえで北海道緊急事態宣言など 思うような販売活動が出来ない状況
となってしまいました。
S 様、この度は当社をお選びいただき誠にありがとうございます。