競売開始決定通知と任意売却

成功事例

札幌市内にお住まいのHさんから任意売却の相談をいただいたのは、今年の2月のことでした。

長引く不況の影響で長年お勤めの会社が倒産し、失業保険の給付を受けておられましたが、47歳という年齢からかなかなか就職が決まりません。住宅金融公庫からのローンの返済が滞るようになり、何度と無く支払い催促書が届いていましたが、そのうち内容を確認せず廃棄されていたようでした。

平成22年2月に札幌地方裁判所より『担保不動産競売開始決定通知』が送達されHさんはあわてて当社に相談に来られました。競売とは、ローンの返済が滞り、今後の返済が見込まれないと金融機関は、法的に不動産を処分して資金の回収をします。その方法が競売です。

競売になると、情報がインターネットや新聞に掲載され、物件を落札しようとする業者が、近隣を調査のため聞きまわります。又、任意売却に比べて低い価格で処分されます。更には、残った借金について自分で交渉しなければならないなど競売には多くのデメリットがあります。

Hさんから詳しく状況をお聞きしたところ、住宅金融公庫の他に、ノンバンクの住宅ローンがあり、更には固定資産税の滞納により札幌市から差押えがされていました。その他管理費、修繕積立金の滞納が1年分ありました。

今回の任意売却のポイントは、売却の期間です。一旦競売が始まると債権者に残金一括支払いをしない限り、競売を止めることができません。競売開始決定通知が届き全てが完了するまでには四ヶ月位しか時間がないからです。この間に買い手を見つけ、全ての債権者の合意を取り付け、資金の決済を完了しなければなりません。

幸いにもHさんのマンションは立地が良く人気の高い物件の為、買い手を見つけるのにそう時間はかからず、競売入札までに決済を完了することができました。残債の支払いもHさんの生活状況を考慮してもらい、再就職が決まるまで返済を待ってもらうことになりました。当社の願いは、ご依頼頂いた相談者が心配なくこれからの生活を送れるようになることです。その為には、頂戴した仕事を完璧に遂行しなければなりません。これからも状況を敏感に判断しご相談者に最善の方法を提案してまいります。

住宅ローンの返済が難しくなる前に、生活を見直してください。更に、金融機関に返済条件の変更のお願いをしてください。その上でどうしても返済が難しいなら出来るだけ早い時期に任意売却の相談をしてください。

                                             

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