ご依頼をいただいておりました物件のお引渡しが完了いたしました。
ご相談者のI 様は札幌市内の分譲マンションに在住しており、昨年10月にご相談をさせていただきました。
お子様が誕生したことにより、平成9年に夫婦の共有名義で住宅ローンを組み、購入をされたようです。
住宅ローンを滞納するようになったのは、ご主人が平成20年に会社を退職されてから始まりました。
夜間残業が頻繁にある会社だったため、体調を崩されフルタイムでの勤務が出来ず、退職を余儀なくされたようです。
再就職先は数ヶ月も決まらず、やっと決まった就職先は、当時の会社の夜勤を含んだ給与から10万円以上も目減りしたようです。
その頃から夫婦でカードローンを利用するようになり、旅行にも行かず、借金を返済する為に頑張って働いてきました。
しかし、子供の成長と共に負担も増え、年月が経つごとに家の設備の修理も出てきます。
気がついたときには住宅ローンを4ヶ月滞納しており、カードローンは夫婦合わせて5社ございました。
当社にご相談を頂いたときに民事再生や任意整理のご提案もさせていただきましたが、手続きには住宅ローン滞納4ヶ月
が正常になるよう支払いを巻き戻さなければならず、その資金も本人は勿論持っておりません。
また、親御さんに借りる事も恥ずかしいという事情で叶わず、リスケジュールのご提案もさせていただきました。
しかし、過去にリスケジュールを実施済みだったため、金融機関への相談も不調に終わり、任意売却を
選択することになりました。
まだ中学生のお子様と、1歳のお子様がいらっしゃったため、何とか家を残したいという願いもありました。
任意売却の申し出を行い、販売をスタートしたのは2月でしたが、繁忙期の為2月中に買い手様が見つかりました。
相談者様ご夫婦も家への未練はありましたが、良い買い手様に恵まれ、心の底から新しいスタート切ろうと思うきっかけ
となったようです。
3月中旬には学校区での住み替え先も決まり、先日無事にお引き渡しを終えました。
住宅ローンの残債が多少残りましたが、債権者様の同意を頂き毎月1万円ずつの無理の無い返済を行うことなりました。
固定資産税の支払いや管理費等の支払いから開放され、カードローンの返済は夫婦力を合わせて完済していくようです。
子供の為に家を残したいというご相談は年々増えております。
状況によっては売却を回避できる可能性もございます。しかし、実際に当社にご相談いただいた方々は誰に相談をしたら良いか分ら
なかった、という声もございます。当社では弁護士の無料相談も実施しております。
早い段階でのご相談が解決へと導きます。